アドバイスの難しさ

以前にもちょろっと書いた「コミュニケーションデザイン実践講座」は最終的に6班中2位、準グランプリという結果に終わりました。悔しい!
ただ、終わってから講師の方に「一緒に仕事しましょう」と言われたことが最大の賛辞だったと受け止めています。

 

さて、6つの班に分かれてのプレゼン合戦だったわけですが、僕とは別の班のプランナー(仮にAさん)から、2回目の講座のおわりに相談がありました。

 

「同じ班の人と意見がかみ合わない。このままでは次の最終プレゼンでまた今日みたいに上手くいかずに終わって納得のいかないものになりそう。どうやってみんなの意見をまとめているの?」

 

3日間の講座の2日目、僕の班は唯一の評価された班でした。
あとの班は言ってしまえばボロボロだったと記憶しています(その後の3日目で猛追され、ひとつの班に抜かれるわけですが)。

そこで自分の班のまとめ方について話しましたが、たぶんそれは僕の班だけに言えることでAさんの班が抱える問題の参考にはならない。直接的なアドバイスは意味がないと判断し、どうすればAさんが高い受講料を払った甲斐のある講座だったと思えるか?を考えました(目が飛び出るほど高いんです)。

 

僕なりのアドバイスはこうです。

「どうしても班員との意見が合わず上手くいかないなら、短い準備期間でそこの距離を縮めることだけに腐心しても仕方ない。ならばその班で自分に任せられた仕事を全うしつつ、自分は自分でプランを練って個人的に企画書をつくればいい。そして講座が終わったときに個人的に講師に見てもらうことを狙ってみれば?

もちろんチームプレーとは外れた行為だし講座後だから見てもらえないかもしれないけど、きっと見てもらえると思う。それに自分の納得のいくものをつくることが大事で、作業量は2倍になるかもしれないけどやる価値はある」

 

かくしてAさんは最終日にむけて個人制作の企画書もつくることになったのですが(決めたのはご本人です)、当日、講座開始から1時間を過ぎても来ていませんでした。

心配になってこっそりメールしてみたところ、「まだつくっている」とのこと。

え?でももう始まってますよ!
「ビデオ補講も受けられるそうなので、でき次第行きます」

講座は朝の10時から夕方の5時まで。遅くとも昼休みから後の講義と最終プレゼンの場にはいた方がいいと思い、再度メール。

「せっかくだからビデオ補講よりも生ですよ!生の方が深く記憶に残ります。質問もできますし、途中段階でもここへ来て内職すればいいと思います。岸さん(講師)の話がヒントになるかもしれませんし!」

内職は受講スタイルとしては間違っています。でもとにかく来ないで家で悶々と考えるよりは来ちゃった方がいい!そう念じてのメールでした。

 

結局、Aさんは最後まで来ず、終わった頃に「アドバイスありがとうございました」とのメールを受け取りました。

もしかしたら何か事情が発生したのかもしれません。でもメールからはそんな雰囲気は感じられなかった。想像ですが、正午を回り、移動時間と残りの講座の時間を計算したり企画書に立ち戻ったりするうちに「もういいか」となったんじゃないかと。

 

この一件ですぐに思い出したのが、CMディレクター・中島信也さんの「ハート提出」というお話です。どんなにかっこ悪くても提出した人間の方が偉い。そう思います。

 

そして今回、Aさんが自分のアイデアに固執して来なかったのだとしたら、その原因をつくってしまったのは僕のアドバイスであるということが胸に重く残りました。振り返ると間違ったことを言ってたんじゃないか?と。欲張らずにチームプレーを突き詰めるのがこの講座の意義でもあったんじゃないか?仕事だってそうなんだし。

相手によっては有効なアドバイスになったかもしれませんが、完全に僕の慢心です。ひさびさにモテキのフジくんばりに死にたくなりました。

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