ネイルに滅入る

遅い夕飯は
彼女がつくってくれた豚のショウガ焼き。
しろいごはんにタレがしみこみ香ばしい。

僕が食べるテーブルのとなりで
先に食事を済ませていた彼女が

何を思ったのか
足にマニキュアを塗り始めた。

とたんに
半径1メートルがツンとくる臭気に占領される。
ごはんが科学的な味にかわる。
味覚が一瞬にして狂う。

 

おいしく味わってもらいたいとか
思わない!?

 

「味はにおいだって言うよね、実証されたね」

で一蹴された。
ビリジアンの足で。